桜は日本の観光名物の一つですが、日米交流の中で日本からアメリカにたびたび桜が寄贈され、今ではアメリカでも春に桜を見るのが人気となっています。
今回はそんなアメリカの桜の名所をご紹介しますので、もし春にアメリカに行くご予定のある人は訪れてみてはいかがでしょうか?日本とは一味違った雰囲気が楽しめますよ。
アメリカの桜の名所
ワシントンDCのTidal Basin(タイダルベイスン)
アメリカの桜といえば絶対に外せないのがTidal Basin(タイダルベイスン)なのではないでしょうか。
Tital BasinはワシントンDCを横切るポトマック川沿いにある人口の貯水池で、3000本ものソメイヨシノが植樹されていることで有名です。
ここは桜のシーズンになると毎年多数の観光客が訪れ、桜を鑑賞したり写真を撮影して賑わいます。
3000本の桜は圧巻の光景ですが、アメリカの首都でもあり、アメリカでは一番有名な桜のスポットなので、ピークシーズンはものすごい数の人が訪れることになります(人によってはディズニーランド並だとの話も・・・)。
満開の時期の昼間に行くと混雑することは間違いないので、静かに見たい人は早朝がおすすめです。見頃は4月上旬です。
ブルックリン植物園
ニューヨークのブルックリン植物園では、様々な種類のアメリカの桜を見ることができます。日本で見慣れたソメイヨシノとは一味違うので、新鮮な感じがしますよ。
ここでは毎年4月末の週末に桜祭りを開催していて、日本の伝統芸能のショーなど60以上ものイベントが同時に開催されるそうです。
桜の時期にブルックリン植物園に来たら、1921年にできたチェリーウォークを歩くのを忘れないようにしましょう。ここで見られる景色は圧巻だそうですよ。
オレゴン州サレムの「桜の花デー」
毎年3月中旬には、オレゴン州キャピタルファンデーションがスポンサーとして桜の花デー(Cherry Blossom Day at the Capitol)が開催され、日本の桜だけでなくアメリカの桜も見ることができるようになります。
一番おすすめの時期としては、道が桜で埋め尽くされる2月下旬から3月にかけてです。日本より時期が早いので注意しましょう。
ジョージア国際桜祭り
ジョージア州のメイコンでは、35年以上続く「Macon Georgia International Cherry Blossom Festival」(メイコンジョージア国際桜祭り)を毎年開催しています。このお祭りは規模が大きいだけでなく「世界一ピンク」を銘打っているらしく、かなりの規模の桜を見ることができます。
アメリカの桜はワシントンDCのタイダルベイスンが一番有名だと思われていますが、実はメイコンにある桜は全て合わせると何と30万本もあると言われており、そのほとんどはセントラルシティパークで見ることができます。
知名度で言えばワシントンDCですが、人の多さならジョージア州の方がいいかもしれませんね。
ダラス樹木園
春にダラスに行く機会のある人は、樹木園に足をのばしてみましょう。ダラス樹木園では150本の桜の木があり、3月中旬にはもう咲き始めます。ダラスは南の方にあり暖かいので少し早く開花するのですね。
ダラス植物園はダラス日米協会に加盟していて、3月下旬には特別イベントも開催しています。お琴や尺八のライブパフォーマンスなどを楽しむことができるので、日本の伝統芸能を見るアメリカ人がどんな反応をするのか見るのも一興なのではないでしょうか。
お弁当を持って桜の木の下で花を鑑賞するという日本流の花見をする人もいるようですよ。
タイダルベイスンが混みすぎている場合の代わりの穴場スポット
ワシントンDCにはアメリカ随一の桜の名所タイダルベイスンがありますが、冒頭で述べたように桜のシーズンは東京の桜の名所に勝るとも劣らない混雑ぶりです。
そこで、ワシントンDCの代案として地元民にもあまり知られていない桜の穴場スポットをご紹介します。
ワシントンDC国立樹木園
最後に、ワシントンDCに行くけど混んでいるタイダルベイスンには行きたくない・・・という人にワシントンDCの地元民も知らない穴場をご紹介します。
ワシントンDC国立樹木園です。
ワシントンDC国立樹木園は、クリスマスシーズン以外は毎日朝8時から夕方5時まで開園していて入場料は無料です。土日の朝10時ごろでもまだ誰もいないようなこともあり、落ち着いて静かに桜を見ることができます。何より広大な敷地に1000本もの木が散りばめられており、聞こえてくるのは木々のざわめきだけという最高のロケーションなので、人混みがいやだという人には絶好の場所です。
タイダルベイスンにはソメイヨシノしかないので桜が見られる時期が限られているのに対して、ワシントンDC国立樹木園では30種類もの桜の木があり、それぞれ違う時期に咲くためタイダルベイスンよりも長い間桜を鑑賞することができます。3月下旬には一部の種類の桜が咲き始め、4月下旬にかけてどんどん別の種類の桜が咲き始めるので、合計で一ヶ月以上も桜が見られることになるのです。
ナショナルキャピタルコラムズ
樹木園の真ん中には、1828年に国会議事堂に建てられ1980年代に樹木園に移設されたコリンティアの柱があります。この柱群は小高い丘にあり、樹木園を一望できるため桜の木々を見渡すには最適の場所です。
桜を背景にギリシャ神殿の遺跡を彷彿とさせる柱の写真を撮ればインスタ映えすること間違いなしですよ。
アメリカで桜が見頃の時期
日本でも寒桜や早咲きの桜があるのと同じように、アメリカでも様々な種類の桜があるので、鑑賞に適した時期も様々です。
ソメイヨシノの場合、ダラスのような暖かい場所では3月中旬、ニューヨークのような寒い場所では4月上旬〜下旬とかなりバラつきがあるため、桜を見に行きたい場合はその年ごとの見頃の時期を事前に調べていきましょう。
ワシントンの場合、2019年は4月1〜6日ごろがピークとされているようです。詳細はアメリカの桜情報サイトをご覧ください。
アメリカ一有名な桜の名所があるワシントンDCへの行き方
タイダルベイスン、国立樹木園など桜の名所が多数あるワシントンDCダレス国際空港へは成田からANAとユナイテッド航空の直行便が出ている他、エアカナダでカナダ経由(モントリオールやトロントなど)で行く方法やルフトハンザドイツ航空でヨーロッパ経由で行く方法などがあります。
ANAかユナイテッドの直行便が価格も安くおすすめですので、調べてみてください。ANAとユナイテッドならスターアライアンスなのでANAのマイルを貯めることができますし、ANAマイラーの人には行きやすいですね。
また、阪急トラベルのような旅行会社ではワシントンDCやカナダのバンクーバーなど世界各所の桜祭りツアーを開催しているので調べてみてください。お得な料金で行けるので個人手配よりもお得ですよ。