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日焼け止め禁止?!有害物質入り日焼け止めが禁止になる国と対策

投稿日:2019年3月31日 更新日:

ビーチリゾートなど日差しの強い場所で欠かせない日焼け止めですが、実は薬局などで簡単に手に入るものには珊瑚礁や海に有害な物質が入っているものが多く、近年使用を禁止する動きが出てきています。

2019年現在まだ実際に禁止になった国はありませんが、近い将来禁止になる国もあるので、禁止になる日焼け止めの種類と使っても問題ない日焼け止めについて詳細をまとめてみました。

 

日焼け止めに入った有害物質とは?

そもそも日焼け止めの何がどう有害なのでしょうか?

有害と認定されている日焼け止めの化学物質は数多くありますが、一般的なものとしては「オキシベンゾン」と「オクチノキサート」があります。

これは日本で売っている有名な日焼け止めにも含まれているものなので注意が必要です。

では、有害物質がどのように珊瑚礁にダメージを与えるかというと、オキシベンゾンのような物質は日光を浴びると有害性が高まり、サンゴの白化(サンゴが死んでしまうこと)やサンゴの幼生のDNAへのダメージを引き起こしてしまうのです。

そして、珊瑚礁にダメージを与える日焼け止めは年間36万トンも海に溶け出しているのだとか・・・。

珊瑚礁の白化の主な理由は海水温の上昇によるものですが、自分が日焼けしたくないというエゴのために珊瑚礁がダメージを受け、ビーチリゾート旅行が台無しになってしまうと考えると恐ろしくないでしょうか?

 

実際に有害物質入り日焼け止めを禁止する予定のある国と地域

パラオ:2020年1月1日より禁止

パラオは世界で最初に有害物質入りの日焼け止めを禁止する国になります。パラオはフィリピンより少し東にある美しい島国。

東京オリンピックが開催される年である2020年の1月1日から、パラオでは10種類の化学物質を含む日焼け止めの使用だけでなく、パラオ国内での販売も全面的に禁止になります。

禁止になる有害物質はこちらです(日本で全てリストアップしているのは当サイトだけです)。

  • オキシベンゾン(BP3)
  • オクチルメトキシンナメート(EHMC)
  • オクトクリレン(OC)
  • 4-メチルベンジリデンカンファー
  • トリクロサン
  • メチルパラベン
  • エチルパラベン
  • ブチルパラベン
  • ベンジルパラベン
  • フェノキシエタノール

2020年1月からは、上記の物質を含む日焼け止めを出しているブランドの日焼け止めは全て空港で没収され、該当の日焼け止めを販売した業者に対しては$1000(約11万円)以下の罰金が課せられます。

パラオの空港の取り締まりは人にもよりますがかなり厳密なので、こっそり持ち込もうなんて邪なことを考えると没収されるかもしれませんよ。

なお、たとえ上記の物質を含んでいないとしても、原材料名が日本語表記だとパラオの空港で職員が読むことができず、結局没収されてしまう可能性もあるのでご注意ください。日焼け止めではありませんが、私も使い捨てカイロで経験があります。

 

ハワイ:2021年1月1日より禁止

日本人にとても人気でしかも安く行けるハワイも、パラオに続いて日焼け止めを禁止する国になります。

どうやら日焼け止めの禁止を最初に発案したのはハワイが最初だったようですが、後から発案したパラオの方が先に法案を実施するということのようです。

パラオよりも、ハワイの方が観光客が多い分日本人には影響が大きいかもしれません。

ハワイで禁止される有害物質は「オキシベンゾン」と「オクチノキサート」という化学物質ですが、今回の法律の発効により世界の日焼け止めブランドの78%が禁止されてしまうことになるのです。

パラオと同様、日本語の日焼け止めだと現地スタッフが読めないせいで没収されてしまうこともあるので、無害な日焼け止めを現地調達するか海外のものを日本から買っていくのがいいでしょう。

 

それでも日焼け止めを使いたい場合は?

さて、実質ほとんどの日焼け止めが禁止になってしまうハワイとパラオですが、どうしても日焼けしたくない場合はどうしたらいいのでしょうか?

そんな場合はオーガニック日焼け止めがおすすめです。

とはいえ、商品名に「オーガニック」と付いていれば何でもいいわけではないのでご注意ください。最近急増している「オーガニック」商品には実は厳密な基準がないため、中には有害物質を含んでいるものもなくはないのです。

このため、有害な日焼け止めが禁止された国で使う日焼け止めとして当サイトでおすすめするのは、以下のようなものです。

  • 原材料名が英語で書いてあるもの(海外の商品)
  • 旅行先で禁止になっている物質が入っていないもの(以下参照)

パラオとハワイで禁止になっているのは以下の物質なので、これが入っていない海外の(英語の)日焼け止めを買えば完璧です。英語である必要がある理由は、上述の通り日本語表記だと現地の空港スタッフが読めなくて没収される可能性があるからですね。

 

パラオで禁止される物質:

  • オキシベンゾン(BP3)
  • オクチルメトキシンナメート(EHMC)
  • オクトクリレン(OC)
  • 4-メチルベンジリデンカンファー
  • トリクロサン
  • メチルパラベン
  • エチルパラベン
  • ブチルパラベン
  • ベンジルパラベン
  • フェノキシエタノール

 

ハワイで禁止される物質:

  • オキシベンゾン
  • オクチノキサート

 

また、オーガニック日焼け止めにはウォータープルーフではないものが多いので注意が必要です。ビーチリゾートに行くのに水に弱いのでは意味がないですよね・・・。

これまで当サイトで調べた中では、SURF YOGISもしくはソレオというメーカーの日焼け止めが原材料、防水性、日焼け効果的にバランスが取れているようでした。

来年または再来年以降パラオやハワイに行く人は是非参考にしてください。

 

■参考ニュース記事

https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-46068299(日本語)

http://time.com/5447739/palau-sunscreen-ban-coral/(英語)

https://edition.cnn.com/2018/07/03/health/hawaii-sunscreen-ban/index.html(英語)

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