デルタ航空などが加盟するスカイチームには、特定の地域内の複数のフライトが国際線とセットだと安くなる「トラベルパス」というものがありますが、最近デルタが密かにこのトラベルパスから撤退したというニュースが海外メディアで報じられました。
デルタ航空が1地域を除くスカイチームトラベルパスから撤退
スカイチームには現状以下のトラベルパスがありますが、このうちデルタ航空ではGo Greater Chinaを除く全ての地域に向けたサービスを終了したそうです。
- Go Africa
- Go Asia
- Go Europe
- Go Greater China
- Go Round Asia and Southwest Pacific
- Go Round The World
- Go Russia
- Go USA and Canada
日本ではまだ当サイト以外では全くニュースになっていないようですが、アメリカの航空会社であるデルタがトラベルパスから撤退するということは、日本からアメリカに行ってアメリカ国内のフライトを安く予約することができなくなってしまうということなので、日本からアメリカに行ってアメリカ国内便をよく使う人には大きな打撃となります。
なお、デルタのトラベルパス最終日は2019年1月9日だったそうです。
アメリカ以外の国からアメリカに行く人には非常にお得なチケットだったので、大きな影響があると言えるでしょう。
デルタの各種ウェブサイトやソーシャルメディアには今回の撤退の件はまだ記載されておらず、2019年3月現在もサービスが継続しているように見えていますが、随時更新予定だとのことです。
撤退するのはデルタ航空だけなので、日本からアメリカ地域以外の国へ行く場合など、デルタ航空を介さない地域についてはこれまで通りスカイチームトラベルパスを利用できます。
スカイチームトラベルパスについて詳細は公式サイトをご覧ください。
https://www.skyteam.com/ja/flights-and-destinations/travel-passes/
トラベルパスとは?
トラベルパスとは、そんなに誰もが使うものではないですが、海外から特定の国に行ってその国の中で複数回飛行機を利用する場合にとても安くチケットが買えるサービスです。
世界各国から別の地域へ旅行する時に、航空アライアンスのグローバルネットワークを利用して安くチケットを買えるという仕組みです。
スカイチームだけが実施しているわけではなく、スターアライアンスもワンワールドも同様のトラベルパスを販売していて、イメージとしてはヨーロッパなどでよく知られるレイルパスに似ていると言えます。
レイルパスは学生などに人気のチケットですが、ヨーロッパなど特定の地域で電車が乗り放題だったり格安だったりするのでお世話になったという人も多いのではないかと思います。トラベルパスは、その飛行機版と思っていただければいいと思います。
デルタ航空は最近キャンセルの嵐だそうで、ラウンジにお金を払って入れるワンデーパスも廃止しましたし、今回のトラベルパス撤退もその影響なのではないかなんていう噂もありますね。
ワンデーパス廃止についてはこちらの記事で書いています。私も使っていたので残念なニュースでした。