2018年10月にインドネシアのライオンエアが、2019年3月にはエチオピア航空の飛行機が立て続けに墜落しましたが、どちらの事故も使用機種がボーイング737MAX機だったことは世界を震撼させました。
2019年3月現在737MAX機は世界中の領空や空港で飛行・乗り入れ禁止になっており、航空各社も使用を自粛していますが、これも永久に続くわけではありません。737MAX使用の自粛は2019年4月ごろまでとしている航空会社が多いですし、アメリカン航空ではソフトウェアアップデートにより737MAX機の使用再開を検討しているという話もあります。
また、737MAXは現在日本で使用している航空会社はありませんが、ANAは2021年~2025年に737MAXを導入する予定があり、特に今回の連続事故を受けてキャンセルしたということもないようです。
では、もし自分が将来737MAXに乗ることがあった場合、どのように見分ければいいのでしょうか?737MAXにはいくつか特徴があります。
737MAX機の見分け方
ボーイング737と言っても様々な種類がありその歴史は1960年代から続いているので、単に737というだけでは事故機のMAX機とは別の機材であることが多いです。
737MAXにはMAX7〜MAX10までの4種類がありますが、以下の特徴があるため見分けることが可能です。
エンジン
ボーイング737MAXのエンジンは、噴出口側がギザギザになっています。通常のエンジンは上記の画像のようにギザギザしておらずきれいな丸型になっていますが、737MAXでは画像赤丸部分の上と下にある突起のようなものが全体に付いているイメージと言えばわかりやすいでしょうか。
737機であっても、エンジンがギザギザになっていない場合はMAXではありません。
翼
737MAX機のもう一つの特徴として、翼の先端が上下に分かれていることがあります。
上記の画像では翼の先端は上向きにカーブしているだけですが、737MAX機では翼が先端で2つに分岐していて、画像の上向きの翼に加えて下向きの翼も付いています。翼が分岐している飛行機はかなり特殊なので、見ればすぐにわかるでしょう。
中には翼の先端が分岐していない737MAX機もありますが、かなりレアなようです。
自分のフライトの機種を知る方法は?
自分が予約する(または予約済みの)フライトの使用機種を知る一番簡単な方法は、Googleフライトで日程や目的地から検索する方法です。自分が過去に乗った飛行機がどの航空機だったかを調べることはできませんが、未来のフライトであれば以下のように使用予定の機種が表示されます。
また、ANAの場合は自分がすでに予約しているフライトがどの機種を使用予定なのかを予約一覧から調べることができます。
※ただし、日本の航空会社はどこもボーイング737MAXは使用していないのでANAで調べても意味はありません。
2019年3月現在はどこの国でも737MAX機は飛んでいないはずですが、もし将来737MAXが復帰した時に自分がどの飛行機に乗るのか心配な人はGoogleフライトで調べてみるといいでしょう。
Googleフライトでは他にも目的地や日程が何も決まっていない場合に旅行プランを提案してくれる便利な機能が最近できたので、使ってみるのもいいと思います。
参考:日本に乗り入れ予定のあった737MAX機運行会社
現在日本の領空をボーイング737MAX機が飛ぶことは禁止になっていますが、日本に乗り入れ予定のあった航空会社は中国の厦門航空、山東航空、韓国のLCCイースター航空、シンガポールのシルクエアー、タイのLCCタイ・ライオンエアの5社だったそうです。
これらの航空会社は、成田空港、関空などの7空港17路線で737MAXの使用計画があったとのことなので、将来737MAXの規制が緩和されてからどうなるのか注視した方がいいかもしれません。
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