海外にいると、日本ほどサービスの水準が高くなかったり対応がよくなかったりしてトラブルに見舞われることはしょっちゅうです。
今回はその中でもホテルで起こりがちなトラブルとその対処法をまとめてみたので参考にしてください。海外のホテルは総じて日本よりトラブルが多いので、何かあった時は落ち着いて対応できるようにする必要があります。
予約したはずのホテルが取れてない!
以前アメリカに出張した時のことでした。出発前にしっかりオンライン予約サイトで予約・支払までし、クレジットカードの明細にも記載されていたホテルの予約が、現地に到着したら何とまさかの「そんな予約は入っていない」との対応。
当然予約メールも持っていたので見せたのですが、そこには支払いが完了済みだということは明記されていませんでした。ホテルとしては支払完了である旨が確認できないし予約も入っていないので困り顔。混んでいる時期で空きもないので別の部屋を充てることもできないとのことでした。
私もその場でスマホでクレジットカードのサイトにログインして支払明細をすぐに出せたらよかったのですが、持っていた会社のスマホではクレジットカードにログイン情報は記録していませんし、17時間の移動の疲れで体調も悪かったのでその気力もありませんでした。
そのホテルは一泊3万円以上する有名なホテルだったので精一杯対応してくれて何とか部屋は見つかったのですが、結局1時間も待たされてしまいました。
後で予約サイトに電話したところ、どうやら予約サイト側のシステムエラーで予約がホテルに届いていなかったとのこと。同様のエラーが起こることは今後もゼロではないが、システムは改善できないので今後心配な場合事前に直接ホテルに電話しろとの信じられない回答がありました。
私も食い下がりましたが、相手もおぼつかない日本語で(海外のコールセンターだと思われます)会話にならなかったので、今後は別の予約サイトを使い、かつ支払いが完了している証拠をすぐにホテルに出せるようにしようと肝に命じました。
腹の立つ話ですが、海外のサービスではよくあることです。予約サイトの場合、予約時に予約が取れたことをきちんとホテルから連絡してもらうようメッセージを追加するか、電話で確認するといいと思います。また、支払いが完了している場合、クレジットカードの明細などを印刷して行くといいでしょう。「支払い済みなのに部屋が取れていない!」と言うとけっこう効くみたいです。
別の部屋の食事代を請求された!
ビーチリゾートなどのホテルだと、ホテル内で食事をしたりアクティビティの予約をした場合部屋番号と名字をサインするだけで手続きが完了する場合があります。チェックアウト時にまとめて清算ということですね。これ、とても便利なのですが、たまに間違って別の部屋のものをチャージされることもあるので注意が必要です。
以前タヒチに行った時、相当いろいろお金を使ったので伝票を全て確認するのは苦行だったのですが、完全に休暇モードになった頭をフル回転させて念のため一つ一つ確認したんです。すると、食べた覚えのないディナーがチャージされていました。ホテル側は「間違いない、あなた達が食べたはず」と言いますが、絶対に食べていないので調べてもらったところ、別の部屋の同じ名字の客が食べたものだということが分かりました。
それでもホテルの人は謝りもせず「あらまあ」という感じでしたが、それもまた海外ではよくある対応です。南国ののんびりした人ですし、許してあげましょう・・・。海外では日本のようにお客様は神様という思想もないので、ここでギャンギャン言ってもひれ伏して謝ってもらえることはありません。
清算は細かいので大変だと思いますが、一泊10万円分の宿泊費が間違ってチャージされないとも限られないので、一つ一つチェックすることをおすすめします。
夜中にトイレが詰まった!!
海外のトイレは水圧が貧弱なことがあり、トイレが詰まることもなきにしもあらずです。そんな時はあわてず "The toilet in my room got clogged. Could you fix it?"(部屋のトイレが詰まってしまったので直していただけますか?) のようにフロントに電話しましょう。
もしくは、言葉ができない場合は対面の方がコミュニケーションはしやすいので、最悪直接フロントに行って「トイレット!」と言いながら水が溢れる様子をジェスチャーで伝えるのも緊急度が伝わるのでアリだと思います(笑)紙に絵を描いて伝えるのも意外と効果的ですよ(トイレの絵は描きたくないですが)。
私もドイツ語がヘタだった頃は分からない表現をよく絵で補っていました。
まとめ:何かあったらすぐに対処できるよう、常に気を配る
海外のホテルは日本ほどきめ細かく腰が低くもないので、相手が間違うこともありますし、その場合の対応も良くないことが多々あります。
特に休暇中は休むために来ているので余計なことに頭を使いたくないですが、常に「何か間違えられるかも知れない、問題が起こるかも知れない」ということは意識して気を張っておき、何かあったらすぐ対応できるようにしておくのが大切です。
気を抜かないことが、トラブルを避ける最善の方法だと思います。
他にも、私の海外でのトラブル全般の経験と対処法をまとめた記事も合わせてご覧ください。
海外の航空会社のフライトが遅れてホテルのキャンセル代10万円を取られてしまった時の話はこちら。