2019年4月に韓国ソウルの仁川(インチョン)国際空港内にあるマティーナラウンジに行ってきたのでレビューしてみました。
マティーナラウンジ(Matina Lounge)とは?
マティーナラウンジは、仁川国際空港第一ターミナル4Fにあるラウンジです。食べ物や飲み物が提供されているのでトランジットの待ち時間を過ごすのに最適です。
マティーナラウンジは韓国にあるので韓国など海外の会社が運営しているかと思いきや、実際に運営しているのは意外にも日本のIASSという会社です。
ラウンジが好きな人はIASSと言えばピンと来るかもしれません。そうです、成田空港にもあるIASSラウンジを運営している会社です。成田空港のIASSラウンジといえば、各種クレジットカードのゴールド以上で入れるラウンジで、食べ物とアルコールドリンクは無し、あまり広さもないラウンジですが、仁川空港のマティーナラウンジはそれとは全然違いました。
サービスの内容は下の方で詳しく書きます。
入る条件、料金、営業時間など
仁川国際空港第1ターミナルのマティーナラウンジの詳細は以下の通りです。
公式サイトの情報 | 実際のサービス | |
名称 | IASS INCHEON LOUNGE – MATINA – (EAST・WEST) | |
場所 | 仁川国際空港 第1旅客ターミナル4階 トランジットホテル内(西と東に1つずつあり) | |
営業時間 | 7:00am〜9:00pm(年中無休) | |
対象カード | UC、TS3、ORICO、EPOS、MI CARD、APLUS、SUMITOMO MITSUI TRUST CLUB、Rakuten Card | UC、TS3、ORICO、EPOS、MI CARD、APLUS、SUMITOMO MITSUI TRUST CLUB、Rakuten Card、プライオリティパス、ラウンジパス |
同伴者 | ドリンクの注文が条件 | 使用カードに依存?(以下参照) |
座席数 | 48席 | |
サービス内容 | 無料ドリンク(1杯まで無料)、食事($18)フライト情報、無線LAN | 無料ドリンク(特に制限なし)、食事(無料)、フライト情報、無線LAN |
「実際のサービス」というのを見て頭の上にハテナが出てきたのではないかと思います。
そうなんです。実はマティーナラウンジの公式サイトに書いてある情報と実際のサービス内容には違いがあるのです。もしかすると、サイトの情報は古くて更新されていないのかもしれません。
一つ一つご説明します。
対象カード
まず対象カードですが、公式サイトにはオリコカード、楽天カードなどの情報しか書いてありませんが、実際にはプライオリティパスにも対応しています。私自身、プライオリティパスで入りました。マティーナラウンジはただの「マティーナ」と「マティーナゴールドラウンジ」の2種類があり、プライオリティパスで入れるのはただの「マティーナ」の方だけです。
他に対応しているカードがあるかどうかについては、ラウンジに直接電話して聞くしかないかもしれません。
なお、マティーナラウンジは第二ターミナルにもありますが、そちらはプライオリティパスのワンタイム版であるラウンジパスにも対応しています。
ラウンジパスについて、当サイトレビューはこちらからご覧ください。年会費の必要なプライオリティパスなどの会員になっていなくても1回限りのラウンジ入場券を購入できるので便利です。
同伴者料金
同伴者については公式サイトではドリンクの注文が条件だと記載されていますが、結論から言うと私の場合無料で同伴者を入場させることができました。
ドリンクは、私が行った時はそもそもバーに置きっぱなしになっていて誰もいなかったので、注文する形式にはなっていませんでした。
プライオリティパスで入る場合、同伴者料金はプライオリティパスが付帯しているクレジットカードやプライオリティパスのプランによって違うようで、私の場合JGCアメックスプラチナに付帯するプライオリティパスなので本来なら2000円かかるようですが、実際には1円も請求されませんでした。不思議です。
私の場合利用日は4/28でしたが、6月時点で利用明細に1円も記載されていません。私のカードの場合、本来は同伴させた人数につき2000円が後日クレジットカードに請求されるそうです。
MUFGアメックスプラチナに付帯するプライオリティパスの同伴者料金はMUFGのサイトに書いてあります。
同じカードでも状況によっては料金が請求されるかもしれませんし、違うカードなら当然条件も違うのでご注意ください。
無料ドリンクの数
無料ドリンクについても、公式サイトには1杯まで無料だと書いてありますが(これは同伴者ではなく本人のことだと思います)、そもそもドリンクコーナーに人がいなくて放置なのでいくらでも飲み放題でした。私の記憶だと、特に料金箱もなかったと思います。
もしかして、時間帯によっては人がいてお金を取るのでしょうか・・・。ちなみに私が行ったのは日曜日の夕方です。
食事料金
マティーナラウンジにはビュッフェ形式の食事がありますが、これも公式サイトだと別料金で18ドルと書いてあるのに実際には無料でした。
食べ物の内容は後で詳しく書きますが、ビビンバや餃子などのお惣菜が取り放題でとてもおいしかったです。
サービス内容
お待たせしました。次はいよいよ一番大事なサービス内容についてです!
食べ物
インチョンのマティーナラウンジはビュッフェ(バイキング)形式の料理が置いてあり、いくらでも好きなように取ることができます。
中でもおすすめは自分で作るビビンバ。いろんな材料の中から好きなものを選んでご飯の上に乗せるスタイルです。
これは具材置き場の写真。
できたビビンバがこちら。ソースは日本のものと少し違って酸味のある味付けでした。
他にもいろんなお惣菜があります。
果物も。
デザートも。
お昼ご飯を食べたばかり、かつこの後機内食も出る予定だったので私はあまり食べませんでしたが、少しつまんだらどれもとてもおいしかったので、もっといろいろ食べてみたかったです。
飲み物
飲み物はビールとワインがありました。
Cassというのは韓国のビールのようです。取り立てて特徴はなく、普通に飲みやすいラガービールという印象でした。
ワインは最初置いておらず、帰る時になって置いてあったので私は飲めませんでした(写真もありません)。置いてあったのは赤ワイン1本のみでした。
食事の種類は文句なしでしたが、お酒はもう少し種類があればいいのにな、というのが感想です。
お酒は上で書いた通り無人で、ビールは自分でサーバーから注ぐスタイル、ワインはボトルから自分で注ぐスタイルでした。もしかすると人がいる時もあるのかもしれません(そんな作りにはなっていませんでしたが)。
座席
座席は公式サイトによりと48席あり、広々としていました。数は数えていませんが、もう少しありそうな雰囲気でした。
1人がけのソファ、椅子、テーブルなどがたくさん置いてありますが、1つ1つはさほど小さくはないのでゆっくりくつろげます。
狭いことが多いクレジットカードラウンジよりゆったりとしていて、全体の雰囲気は航空会社ラウンジに近いと思います。
総評:空港会社ラウンジと変わらないクオリティ。利用条件には注意
というわけで、2019年4月に仁川国際空港第1ターミナルのマティーナラウンジに行った感想でした。
食べ物、飲み物ともに食べ飲み放題でとても満足のできるサービスですし、広さも十分なので少しグレードの下がるクレジットカードラウンジよりもグレードの高い空港ラウンジに近いイメージでした。
ただし、上の方で書いた通り入るための条件や利用条件は持っているカードや場合によって違うこともありますのでご注意ください。
ラウンジに入れるクレジットカードもプライオリティパスも持っていないという人は、何の会員にならなくても1度限りのラウンジ入場券を購入できるラウンジパスがおすすめです。