日本ではさほど馴染みのないアメリカのカンザスですが、カンザス国際空港は来週アメリカ中部時間の3月25日に、日本円にして1650億円の新ターミナル増設プロジェクトに着工します。
カンザスシティの歴史上初めての巨大プロジェクトであるこの試みは、約30万平方メートルの敷地に39のゲートを増設するもので、屋内駐車場に加えて2階層の乗車、降車エリアを作る予定となっています。
カンザス国際空港の利用者は、現在の3つのターミナルが開港した1972年以降約2倍になっており、今回増設されるターミナルは1つのターミナルで既存の3つ分の大きさになるとのことです。
新ターミナルは、ドバイのバージュカリファなど世界最高峰の高さを誇る建設物を手がけてきているシカゴのスキッドモア社、オーウィングス&メリル社がデザインを手がけます。
新ターミナルはカンザスシティ周辺の雇用創出にもつながることになり、カンザスシティの職員は新ターミナルによって生まれる雇用は5000ほどになると予想しています。
新ターミナルは2023年に開港予定で、主にサウスウェストとデルタがアトランタとの間で就航することになるそうです。
工事は現在のターミナルAで着工され、ターミナルAが工事中の間はターミナルBとCで通常営業を続けるとのことです。
日本からはシカゴやダラスを経由してでないと行くことができないカンザスシティですが、広大な土地に穏やかな川が流れるとてもきれいな街です。私も仕事でカンザスに行くことは多かったので新ターミナルの完成が楽しみです。
ちなみに、カンザスといえばオズの魔法使いで有名で、作中に出てくるようなトルネード(竜巻)はよく起こるようです。日本で地震の避難訓練をするのと同じでカンザスの企業や学校では定期的にトルネードの避難訓練がありますし、現在のカンザス国際空港にもトルネード用のシェルターがあります。今回私が調べたニュースには書いてありませんでしたが、新ターミナルにもトルネードシェルターがあるのでしょうか。
カンザス国際空港公式ニュース記事(当サイトの記事はこの記事の翻訳ではありません)