旅行好きの皆さんはリゾート地に行くこともあるかも知れません。
リゾート地に付き物なのが強い日差しと日焼け。
日焼けはただ肌の色が黒くなるだけでなく、様々な危険性があるということをご存知でしょうか?よく知られるのは皮膚ガンですが、それ以外にも感染症やアレルギーなど恐ろしい症状はたくさんあるのです。
今回は私自身や身近な人が実際に経験した事例を元に日焼けの怖さと恐ろしい症状の予防方法をお伝えします。
日焼けの怖さ
日焼けは恐ろしいものです。
「ホント日焼けって怖いよね〜、私も美白のままでいたいしシミができるの嫌だから肌は絶対出さないしサングラスして日傘さして仮面してる〜」・・・こういう話ではありません(なんか日本人の女性ってプラスチックの仮面してますよね)。
日焼けは、肌の色が暗くなるだけではなく、なめてかかると深刻な症状を引き起こす可能性がある火傷なのです。
私自身、最近までは日焼け止めを使うのは軟弱なイメージがあったのでほとんど使っていなかったのですが、日焼けのせいで数々の予想もしない症状に見舞われたおかげで今は日焼け対策の大切さを身にしみて理解しました。
まずはいくつか、日焼けが引き起こす深刻な症状をご紹介します。
皮膚ガン
これはよく知られるものですよね。日焼けは皮膚の細胞を壊す火傷のため、ダメージを受けた細胞を修復する過程で細胞のコピーミスが発生し、がん細胞に変化することがあるのです。皮膚ガンはこうして発生するのです。
赤道の近くや南半球では特にオゾン層の破壊が進んでいて紫外線量が多いため、オーストラリアでは皮膚ガンの治療費には特別な補助があるという話も聞きます。
オゾン層が薄くなっている地域に旅行する場合は特に紫外線対策は万全にしましょう。
光線過敏症(アレルギー)
これは私自身が経験した話です。最近とある南国に旅行した時の話なのですが、旅行中歩き方が悪かったのか足首が痛くなってしまったので、現地でお世話になっている人に湿布をいただいて貼っていたのです。
すると、帰国してしばらくすると湿布を貼っていた場所が燃えるようにかゆくなり、写真のようにくっきりと湿布の形に赤く腫れ上がってしまったのです。写真では肌が分厚くなり関節のシワがおかしいことがおわかりかと思います。
帰国後はちょうど別の食物アレルギーになってしまってアレルギー科にかかっていたのでこのことも相談してみると、湿布を貼って肌にその成分が染み込んだ後で日光が浴びることで、湿布の成分が化学反応を起こして肌が炎症を起こす「光線過敏症」というアレルギーだということがわかりました。
これはケトプロフェンという成分を含む湿布を貼った後に日光を浴びると起こってしまうアレルギーだとのことなので、皆さんも十分ご注意ください。この後、腫れるだけでなく大きな水ぶくれが次々とできて完治するのに1ヶ月近くかかりました。
感染症
私が光線過敏症になった数ヶ月後、今度は別の場所に旅行して同行者が別の肌のトラブルに見舞われました。
日焼けしてダメージを受けた肌で海に入ったことで感染症になり、全身に発疹や腫れが発生してしまったのです。今回はかなりショッキングな写真しかなかったのでモザイクをかけました。
最初は少し湿疹ができてかゆいだけだと言っていたので、蚊に刺されたか海でプランクトンに刺された程度だと思っていたのですが、次第に太ももや足首が1.5倍くらいに腫れてきたのです。
現地の病院で薬をもらった後で日本の皮膚科に行ったところ、日焼けで肌が弱っているところで海に入ったことで雑菌に感染してしまったとのことでした。日焼けで肌が弱ると、海水や砂の中の菌に感染するリスクまで高まってしまうのですね。想像すらしなかったので驚きました。
このように、たった数ヶ月の間に日焼けのせいで別の人間が別の場所で別の皮膚症状に見舞われたことで、日焼けには注意しようと心に誓いました。
ちなみに、2人とも特に肌が弱いというわけでもなく、これまでさほどひどい皮膚のトラブルに見舞われたことはありませんでした。
日焼けによる深刻な症状の予防方法
上で書いたような皮膚のトラブルは特別肌に弱い人だけがなるものではなく、誰でもなり得ます。現に、上記で感染症やアレルギーになった2人はどちらもこれまで日焼けでそんなトラブルになったことは1度もありませんでした。
それでは、深刻な肌のトラブルを避けるためにはどうしたらいいのか?
それはやはり日焼け対策をすることですよね。
強烈な日差しの南国では、最低でも朝ホテルを出る前とランチ休憩の2回は日焼け止めを塗るといいでしょう。
また、目も日焼けをするというので、サングラスをかけることや長袖のラッシュガードやレギンスをはくことも予防の一つです。正直、リゾート地まで行って長袖長ズボンのラッシュガードで身を固めるような軟弱なことはしたくありませんが、先ほど述べたようなトラブルを避けるためには必要なのかもしれません。
ラッシュガードやレギンス(マリントレンカやマリンカとも呼ばれます)は男性用も出ているので探してみてください。
ハワイやパラオに行く人は日焼け止めの成分にも注意
パラオでは2020年から、ハワイでは2021年から有害物質を含む日焼け止めの使用が禁止になります。
これからハワイやパラオに行く人は、日焼け止めの成分には十分ご注意ください。日本で市販されている日焼け止めの大部分には禁止成分が含まれており、パラオの場合2020年以降空港で没収されてしまうので、オーガニック日焼け止めを購入していくか、現地で安全な日焼け止めを購入する必要があります。
日本で買う場合、今のところ当サイトで確認している安全な日焼け止めとしてはSURF YOGISもしくはソレオのものがおすすめです。日本で買って持っていく場合は、成分や注意書きが英語で書かれているものを持っていきましょう。日本語だと、空港の職員が読めずに安全なものでも没収されてしまう危険性もあります(私も日本語表記のホッカイロが没収された経験があります)。
ハワイやパラオで禁止される日焼け止めの詳細は以下の記事でも詳しく書いています。
せっかくの楽しい休暇で予想外のトラブルに見舞われないためにも日焼け対策はきちんとする必要がありますね。