タヒチというと南太平洋の人気リゾートで、日本からも新婚旅行などで訪れる人が毎年たくさんいます。
そんなタヒチには最近まで空港ラウンジがなかったのですが、2017年の11月頃ついにエアタヒチヌイの公式ラウンジがオープンし、一定の条件を満たす人なら飛行機に乗る前にくつろいだり食べ物や飲み物を無料でいただきたい放題になりました。
私も2020年1月に早速行ってきたので、レポートしてみました。
エアタヒチヌイ空港ラウンジとは
エアタヒチヌイ空港ラウンジ(エアポートラウンジ)とは、タヒチの主要航空会社であるエアタヒチヌイが運営しているラウンジです。
エアタヒチヌイは1996年に設立された航空会社で、フランス領ポリネシアにあるタヒチ島に本拠地があります。すべてタヒチ資本でフランス領ポリネシア政府が6割あまりを出資しているそうで、タヒチには欠かせない航空会社です。
ちなみに社名「エアタヒチヌイ」は、「偉大なタヒチの航空会社」という意味だそうです。
タヒチ唯一の国際空港である「ファアア国際空港」には、そのエアタヒチヌイの自社エアポートラウンジがあり、軽食や飲みものが用意され、好きなだけ飲食が可能です。
また、テレビコーナーやPCワークステーションが用意され、Wi-Fiや新聞、雑誌も無料で提供されています。
エア・タヒチ・ヌイのエアポートラウンジは下記6つの国際空港に用意されていますが、タヒチファアア国際空港以外は他航空会社のビジネスラウンジを共用しているようです。
- タヒチファアア国際空港
- ロサンゼルス国際空港
- パリ シャルル・ド・ゴール空港
- オークランド国際空港
- 成田国際空港
- シドニー空港
エアタヒチヌイのラウンジにはどうやって入るの?
他の航空会社もそうですが、エアタヒチヌイの空港ラウンジも、誰でも入れるわけではありません。一定の条件を満たす必要があります。
エアタヒチヌイのラウンジに入るには以下いずれかの条件を満たす必要があり、条件を満たすと搭乗手続きの際にラウンジへの招待状を受け取ることができます。
以下の場合、エアタヒチヌイのラウンジは利用不可なのでご注意ください。
- エコノミーを利用するユナイテッド上級会員
- JAL上級会員(エアタヒチヌイとJALはコードシェアしていますが、JAL側で予約した場合JAL上級会員でも使えないことはJALに確認済みです。詳細はこちらの記事参照)
ラウンジ利用が可能なクラブティアレゴールド会員になるには、2年以上空けることなく60,000マイル貯める必要がありますが、日本からの1往復で11,724マイルしか貯まらないので、6回タヒチに行く必要があり、非常にハードルが高いです。しかも、会員ステータスは1年間で切れてしまうので、毎年6回タヒチに行く必要があります(笑)。そんなことができるのは時間もお金もたくさんあるお年寄りだけですね・・・。
ビジネスクラスも50〜70万円と非常に高いので、てっとり早くラウンジパスを買うかプライオリティパスに加入するのが一番楽です。私はプライオリティパスで入りました。
ラウンジパスを購入するには、ファアア国際空港だと5,000 XPF必要です。これはラウンジに入るたび毎回必要になります。1回限りの利用ならお得ですね。
※2020/04時点で1XPF=0.99円なので、約5,000円
ここで、もしプライオリティパスを持っていたら・・・
毎回お金を払うことなく利用することができます!!
プライオリティパスって何?
「プライオリティ・パス」とは、140以上の国や地域、500以上の都市で1,200ヵ所以上の空港ラウンジを利用できる会員サービスです。
海外旅行だと荷物も多く時間に余裕をもって空港へ向かうと思いますが、空港でのフライトの待ち時間って結構長いですよね。
また、トランジットで利用した場合は次のフライトまでかなり時間がある事もあります。
そんな時、空港内の飲食店を利用したりすると思いますが、年末年始やゴールデンウィーク等の時期は人でごった返しますし、ゆっくり過ごすのは難しい。。。
そんな時、空港内の落ち着いたラウンジで軽食やドリンクを楽しんだり有意義な時間を過ごすことができます。
プライオリティパスには3種類のグレードがあります。
年会費 | ラウンジ利用料金 | |
スタンダード | 99ドル | 当人:32ドル
同伴者:32ドル |
スタンダードプラス | 299ドル | 当人:10回まで無料。以降は32ドル
同伴者:32ドル |
プレステージ | 429ドル | 当人:全て無料
同伴者:32ドル |
1回の利用料を考えるとスタンダードでも割安ですが、
スタンダードプラスだと当人は10回まで無料なのでかなりお得感があります。
プレステージはかなり高額になりますね。。。
海外出張が多い方やよく海外旅行に行く方でなければ、
スタンダードプラスで十分だと思います。
ラウンジではどんなサービスが受けられるの?
これ、一番気になりますよね。今回利用したタヒチファアア国際空港のエアポートラウンジを紹介します!
食べ物にはどんなものがあるの?
フルーツ、スイーツ、ハム、チーズ、パン、コーンフレーク、ヨーグルト等の軽食が用意されています。(基本冷たい系が多かったです。)
フルーツは出されてから時間が経っていたのか、または輸入品だからなのか、そんなに新鮮ではない感じです。(完全にタイミング次第だと思います。運がよければ出されたばかりの新鮮なフルーツが食べられるかも?)
スイーツは本場フランスの影響もあるのか(?)、上品な味がしておいしいです。ハムやチーズももちろん美味です。
海外のハムは塩見が強い傾向にありますが、それは肉の持つ香ばしさを引き出す一翼を担っており、日本のそれよりも肉肉しく感じさせます。何回お替りにいったことか・・・
暖かい系だと日本が世界に誇れる『日清カップヌードル』も置いてありました!
長い期間を海外で過ごすと、カップヌードルのような日本食(日本食なのか?)が恋しくなる事もあるので、こういったサービスは嬉しいですね。
飲み物は何が飲めるの?
ジュースやティー、水など子供も飲めるものから大人が大好きな飲み物まで
幅広く提供されています。タヒチ産の飲み物(赤いパレオを着た女の子がラベルに記載されてるアレです)が無料で搭乗ギリギリまで飲めます!!(←ここ重要。)
帰国日は後ろ髪を引かれながら空港で過ごすことになると思いますが、日本への帰国便は早朝(夜中3〜4時ごろ)のまだ薄暗い中での手続きとなり、空港のショップも開いていないため、待合所でただただボ~~~っと待つしかありません。
私は日本へ帰る前の数時間、写真の飲み物をたらふく飲んで、旅行の余韻に浸りながらも日本へ帰る直前までタヒチを堪能できました!!(日本への帰国便は非常に早朝のため、大抵の人はラウンジを使うために時間をあまり作らないかもしれません。)
ゆっくりくつろげるの?
ファアア国際空港のエアポートラウンジができたのは比較的最近のため新しく、
また清掃もしっかり行き届いています。ソファの座り心地もよく、かなり快適に過ごす事ができます。
また、シャワーブースや化粧室も完備しているため、帰国する直前に体を綺麗に、メイクもきっちりできます。
何から何まで快適すぎるので、飲みすぎちゃうと寝過ごす可能性大なのでご注意ください(笑)
快適すぎるエアポートラウンジへの行き方
ファアア国際空港にあるラウンジは、1階にある搭乗待合エリアからエレベーター、又は階段を利用し2階に上がるとあります。
入り口にタヒチの守り神「Tiki」が鎮座されているのですぐにわかると思います。
インターフォンがあるので、それで中の人に連絡を取るとドアが開錠され内に入れます。
この形式の入り口は、他のラウンジではあまりないですね。
ラウンジ入り放題のプライオリティパスにはどうやって入会するの?
エアタヒチヌイのラウンジはビジネスクラス利用者や上級会員が使うことができますが、ハードルも高いのでラウンジパスやプライオリティパスを使うのが一番おすすめです。
プライオリティパスは単独で入会するかMUFGプラチナカードなどに自動付帯します。
単独で入会する場合も、入会方法はとっても簡単。公式ホームページで数項目の簡単な入力欄を入力すれば、入会後にデジタル会員証をダウンロードするとラウンジのご利用が可能になります。
タヒチについて
さて、エアタヒチヌイのラウンジについてご説明してきましたが、そもそもタヒチがどんなところなのかご存知ない方もいらっしゃるかもしれません。
タヒチと言えば、モルディブと並んで人気の旅行先として憧れの南の島。
様々な特徴を持った数多くの島がありますので、簡単にご紹介します。
ハネムーン先として人気が高い『ボラボラ島』
ここは古代ポリネシアの神が創造したという伝説を持つ島で、中央にそびえるオテマヌ山とそれを取り囲む環礁とブルーラグーンの美しいグラデーションは特に有名です。
ボラボラ島の南西に位置するマティラビーチはボラボラ本島で一番美しいといわれるビーチで、過去にCNNの調査で世界一のビーチに選ばれたこともあるらしく、昼間にドローンで空撮すると間違いなく素晴らしい景観が撮れます。
夕暮れ時のサンセットも堪らないくらいロマンチックです。
楽園という言葉をそのまま実体化したようなボラボラ島で、ここでハネムーンを過ごしたら現実を忘れること間違いないですね。
ゴーギャンが「古城のような」と称した『モーレア島』
1959年に日本で公開された映画「南太平洋」のモデルとなった神秘的な自然がいっぱいの島で、緑濃い山々と、その周りをブルーラグーンが囲む雄大な自然に恵まれています。
ダイバーのパラダイスとして有名な『ランギロア島』
「果てしない大地」という意味をもつランギロア島は世界で2番目の大きさ(周囲は約230km)でツアモツ諸島の中で最も美しいと称されるラグーンがあります。
ランギロアのラグーンは水深が浅く、シュノーケリングでも海底散歩が簡単に楽しめます。
ダイビングで野生のイルカと泳げるという珍しい場所でもあり、ティプタパスと呼ばれる環礁の切れ目の水路を流れに沿ってドリフトダイビングすれば、悠々と泳ぐグレートハンマーヘッドシャーク(どでかいです。私が見たのは5mくらい)やグレイリーフシャーク、運がよければタイガーシャークに会えたりと、
ダイバーにとっては夢のような場所です。
ただし、パスの中の流れは”超激流”かつ水深も50~60mと深いため初心者には厳しいと思います。少なくともアドバンスド・オープンウォーター(AOW)を持った上でしっかりと中性浮力が取れる必要があります。
あまり観光地化されていない『ティケハウ島』
自然が多く残り、王冠のような形をした白とピンクの砂浜がとても美しい環礁の島です。
他の島よりも、さらにのんびり過ごせる事間違いないです。
フランス領ポリネシア唯一の国際空港がある『タヒチ島』
ファアア国際空港があるフランス領ポリネシアで最も大きな島です。
ポリネシアの玄関口であり、世界最高級のリゾートやスパ、絶品料理やユニークなレストラン、ナイトクラブ、賑やかな市場、博物館、真珠ショップ、そしてブティックなど、楽しめるスポットがたくさんあります。
まとめ
ファアア国際空港には、小さいカフェテリアやショップ、マクドナルドがあるだけで他には何もないため、プライオリティパスを持っていなければ、ビジネスクラスに搭乗しない限りは、待合所の椅子に座ってただただぼーっと過ごすしかありません。
エア・タヒチ・ヌイは航空会社のアライアンスに加入していないため、コードシェアするJALの上級会員だったとしても優先サービス等を受けることができません。
エアタヒチヌイのマイレージ「クラブティアレ」の上級会員になるのも1つの手です。が、エアタヒチヌイへの搭乗だけで普通のサラリーマンが上級会員になるのは至難の業だと思います・・・
ここでもしプライオリティパスを持っていれば、アライアンスは関係なく飛行機に乗りさえすればその空港にあるラウンジを利用する事ができます。
また、クレジットカードで利用できるカードラウンジが用意されている空港もありますが、良くてスナック、ソフトドリンク、おつまみ程度の提供しかありません。
食事類もしっかりと提供され大人が大好きな飲み物も飲み放題になり、優先搭乗や手荷物の優先サービスも受けることができるプライオリティパス。この機会にいかがでしょう?