予約サイトからの謎のメール
2019年初頭に海外のある場所に旅行に行った時のことです。1週間たっぷり楽しい時間を過ごして日本に帰国する日の前夜、私がユナイテッド航空のチケット予約に使った某航空券予約会社(海外)からから突然一通の奇妙なメールがきました。
その件名は「緊急: ください SASCHA ENDO の呼び出しフライトの変更」(原文まま)。
緊急 ください・・・?意味がわかりません。
その時私は帰国の前夜祭でかなり飲んだ後だったので、頭が働いていないのかな?と思って何度も読み返しますが、やっぱり「緊急ください」です。
内容も件名に輪をかけて分かりにくいものでしたが、どうやら私のフライトに重要な変更があったらしく、早く何とかしないと満席になるかもしれないということがわかりました。そして「今すぐに、ただし日本の平日の時間帯で」予約サイトに電話するようにとのこと。
今すぐ営業時間内にってめっちゃ矛盾してまんがな・・・。
メールを受信したのは私がいた国の現地時間土曜日の午後9:30。予約サイトの営業時間は日本時間の平日午後5時まで。私がいたのは日本とは少しだけ時差がある国でしたが、もうとっくに営業時間を過ぎています。
そして、私が出発するのは日曜日のお昼です。
つまり、出発前に予約サイトが営業時間になることなんてないのです(笑)。
どうしようかいろいろ考えましたが、予約サイトには電話できませんしユナイテッドの電話番号もすぐにはわからないので、翌日空港に行ってチェックインの時直接聞くことにしてその日は寝ました。
なお、受け取ったメールの内容はこちら。
緊急: ください SASCHA ENDO(仮名)の呼び出しフライトの変更
ご搭乗便の変更に関するお知らせ
ご搭乗者名: **********
(予約サイト) 旅程番号: **********
ユナイテッド 確認コード : *****(予約サイト) をご利用のお客様各位,
ユナイテッドより、お客様のご旅程に大きく影響する変更が生じた旨の連絡がございました。航空会社が用意した代替便を手配するため、早急に(予約サイト)までお 電話ください。便によっては満席となることが予想されます。
今すぐ(予約サイト)までお電話くださ い。
+81 3 (電話番号) (受付時間 : 日本時間の平日午前 9 時~午後 5 時)お客様の最初のご旅程については、 (予約サイト) にアクセスするとご覧いただけます。
航空会社が行った変更は、まだここには反映されておりません。お客様から(予約サイト)へご連絡をいただいた後、反映されます。
お手数をお掛けいたしますが、早急にご対応いただけますようお願い申し上げます。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。
(予約サイト)
「緊急ください」が何度読んでもわかりません。元の英語が何だったのかすら想像できません。
つーか海外にいる人間に日本語のメールなんか送っても誰にも見せられないのに何でわざわざ日本語なのでしょうか・・・。英語で送ってくれれば空港で見せられるのに、これでは私が全部英語に訳さなければいけません。
そして翌日、空港で予約変更とは一体何なのか追求しました。
結局飛行機には無事搭乗できたが、教訓にはなった
さて、搭乗当日。
フツーに空港まで行ってチェックインしようとすると、カウンターの女性は特に何も言うことなくスムーズに手続きが進みます。女性がチケットを確認している間に、「昨日予約サイトから変なメールを受け取ったんですけど、私のフライトに何か変更があったんですか?」と聞いてみると、女性は「え?いえ、特に予約時から変わっていませんよ」との返事。
私は無駄だとわかっていながら予約サイトの日本語のメール画面を見せながら「コレなんですけど、昨日の夜予約サイトから、フライトに変更があったからすぐ予約サイトに連絡するようにっていう緊急のメールがあったんですけど、夜だから何もできなかったんです」と言うと、女性は肩をすくめて「予約サイトの間違いじゃないですか?」とのこと。
とにかくユナイテッドでは予約サイトのことは何も把握していないしフライトにも何の変更もないので、気になるようなら予約サイトに連絡してくださいとのことでした。
特に予約には何の変更もないなら、そりゃユナイテッドからすればそんなメール知らんがなって感じですよね。
結局何もわからずです。飛行機にも何事もなく搭乗できました。
これだけ引っ張っておいてオチがなくて申し訳ありませんが、本当に何事もなかったんです。
でも、私が言いたいのは、海外ではこういうよくわからないことは普通に起こるということ。今回は何事もなかったのでよかったですが、こういう時のためにできる準備は必ずしておくべきだと改めて思いました。
今回のような場合にできる対策は以下だと思います。
教訓1:eチケットや代金を支払済だという証拠は必ず印刷しておく
これはどんな時でも必ずやった方がいい準備です。印刷できなければスクリーンショットでもいいので、とにかく英語で予約・支払済であることがすぐに分かる証拠を見せられるようにしておきましょう。日本語でもいいのですが、相手に書いてある内容が分かる言語の方がいいです。
支払済であるサービスを提供できないとなるとサービス提供側が責任を求められることになるので、支払済の証拠があれば何かあった場合もきちんと対応してくれることが多いです。
教訓2:予約サイトのUIは英語にしておく
次に必須なのが予約サイトのUIは英語にするということ。海外の予約サイトも日本語に対応していればつい日本語で使用してしまいがちなのではないかと思いますが、ホテルや航空券の予約サイトはUIを英語にしておくことを強くおすすめします。
英語にしておけば、今回の私のようなケースでも英語でメールを受信することができたのではないかと思います。そうすれば、それをそのまま空港の人に見せることができます。
ただし、何度英語に変えても日本からアクセスすると勝手に日本語に切り替わってしまったりするので、何度でもめげずに変えるようにしましょう。
私も英語しか使わないようにしているのに、だいたいあの予約サイトは何度設定を変更しても勝手に日本語に戻ってしまうので頭を抱えています。日本語の予約メールを海外で見せても意味がないので本当に何とかしてほしいものです。
教訓3:安心できる予約サイトを見つける
海外のサイトは日本ほどサービスの水準が高くないので、規約さえ守っていれば後はそこまでケアしないというスタンスであることがほとんどです。
もちろんそこも良し悪しあって、ケアしない代わりに人件費もかからないので安い反面、トラブルがあった時に自力で解決する能力が求められます。
一方、日本のサービスは至れり尽くせりですが、そこまで求めていない人にとってはそのサービスを削ってもっと安くしてもらいたいものです。
予約サイトは様々なので、自分に合ったものを選ぶのが一番重要だと感じました。
予約サイトは、価格で選ぶかサポートの充実さで選ぶか
上記の教訓3に関係しますが、予約サイトは価格かサポートのどちらを重視するかで決める必要があると思います。
今回私が使ったのは日本語にも対応した海外のサービスだったので、やはり安い代わりに日本のサービスほどサポートが充実していない点は否めません。私は何かあっても自分で対応する方が好きなので価格重視で今後も使うつもりですが、やはり海外でトラブルがあった時言葉もできないと不安ですよね。
残念ながら日本の会社には海外の航空券やホテルに強いサイトはあまりないですが、そんな中エアトリは品揃え的にも価格的にもおすすめできる会社だと思います。
例えば、海外フライトの価格で私が予約に使った海外の会社とエアトリを比べた場合、以下のようになりました。
※条件は全て2019/4/1発、4/8現地発の1人分最安往復料金です。
エアトリ | 予約サイトA | |
東京〜ロサンゼルス | ¥93,200 | ¥80,980 |
東京〜ホノルル | ¥88,200 | ¥82,800 |
東京〜ソウル | ¥23,750 | ¥21,830 |
全体的にエアトリの方が少し高いですが、それは取引手数料が3000〜6000円程度含まれているからです。その代わりサポート体制は万全です。これを、海外で先ほどの私のようなことがあった時の保険と考えるかどうかですね。
エアトリではそもそもトラブルが起こること自体が非常に少ないので私はエアトリのサポートにお世話になったことはありませんが、実際私の周りの旅行好きの人はみんなエアトリのサポートは良かったと言っています。
日本の会社でサポートが充実していながらこの安さは魅力なのではないでしょうか?
唯一、先ほど私が挙げたような事例の場合、UIが日本語にしか対応していないのでメールが来るとしたら日本語だけになってしまいますが、その場合はエアトリのサポートに助けてもらえば問題ありません。
私が使った予約サイトは「営業時間内に今すぐ電話してね!」という対応でしたが、エアトリはメールでの問い合わせなら24時間対応です(笑)。
トラブルがあっても自分で対応できるので安さを重視するという人は海外系サービス、多少高くなってもサポートが充実している方がいいという人は日本のサービスというように使い分けるのが賢いですね。
日本のサービスで海外のホテルや航空券が豊富で価格も良心的なサービスとしては、今のところエアトリが一番バランスが取れているのではないかと思います。