私は、同僚が出張の時シカゴでユナイテッド航空のラウンジに連れて行ってくれるまで、「ラウンジ」というものの存在を知りませんでした。
空港には、ゴールドクレジットカードで入れるラウンジやANAやJALのような航空会社が運営しているラウンジなど様々なラウンジがありますが、それぞれサービス内容や入れる条件が違うので詳細をお伝えします。
航空会社ラウンジとは?
航空会社ラウンジとは、ANAやJALのような航空会社が運営していて、主要な空港の保安検査場の中で出発待ちをしている間に時間を過ごすことができる場所です。ソファやテーブルが置いてあってゆったりできる他、電源やwi-fiもあります。
通常飲み物や簡単な食べ物が置いてありますが、保安検査場の外や飛行機の到着後に利用することはできません。また、小さな空港にはラウンジはありません。
「空港ラウンジ」という言葉もよく耳にしますが、これはただのクレジットカードのラウンジのことを指す場合が多いので、航空会社ラウンジとは別です。
上級会員が入れる
航空会社の運営するラウンジは、その会社の所属するアライアンスの上級会員は無料で入ることができます。
例えば、ANAの上級会員の場合自動的にANAが所属するスターアライアンスの上級会員(ゴールド)にもなるので、同じスターアライアンス系列の航空会社のラウンジであればどこでも無料で入ることができます。
海外の空港だと、ANAラウンジの代わりにアシアナ航空やユナイテッド航空のラウンジに入れるということですね。
同様に、JALの上級会員はワンワールドの上級会員(サファイア)になるので、アメリカン航空やキャセイパシフィックなどのラウンジに入ることができます。
本人はもちろん無料、あとは航空会社やアライアンスのルール、本人のステータスによって同行者も無料だったりお金が必要だったりします。上級会員本人であっても、その時そのアライアンスの便を使わない場合はラウンジは使用できないので注意してください。
例えば、JAL上級会員であっても、その時使う便がANAの便だった場合JALのラウンジを使うことはできません。以前写真を撮りたくて入ろうとしたら断られてしまいました。
国内線はアルコールなどの飲み物とスナック類が無料
航空会社ラウンジのすごいところは、アルコール飲料が何杯でも無料で飲み放題というところです。マジでいくらでも飲み放題です。私はいつもこれのために2時間くらい早く空港に行っています。
大事なことなので繰り返しますが、航空会社ラウンジに入れる人は、空港に着いたら広いソファでのんびりしつつタダでお酒飲み放題ということですね。
航空会社ラウンジマジすげー。
飲み物の種類は場所にもよりますが、ソフトドリンク(牛乳、ジュースなど)以外にビール、ワイン、日本酒、蒸留酒(焼酎、泡盛)などを置いていることが多いです。
国内線の場合、飲み物以外にあられのようなスナック類が置いてあります。食事は置いていないのでご注意ください。食べ物を持ち込めることが多いので、ラウンジの外で買ったお弁当をラウンジで食べることもできます。
ただし、JALは持ち込んだ食べ物は決まった飲食スペースでしか食べることはできません。食べ物の持ち込みは航空会社によってルールが違うので、お弁当を買う前にきちんと確認しましょう。
国際線は更に食事まで無料
国際線の場合、国内線にあったのと同様の飲み物に加えて食べ物まで無料で食べることができます。
種類は場所や時間によっても違いますが、だいたいの場合はちゃんとした温かい食事であることが多く、ANAの場合そばやうどんなど、ユナイテッドの場合スープやチキンステーキなどおいしい食事を無料で楽しむことができます。
成田空港のような大きい空港だと同じアライアンスのラウンジが複数あるので、飽きたら移ることもできますよ。私もよく成田でユナイテッドのラウンジに行った後ANAのラウンジに行ったりします。
クレジットカードのラウンジとの違いは?
同じラウンジでもクレジットカードで入れるラウンジというものについて聞いたことがある人もいるかもしれません。
これは一般にはゴールドカード以上を持っていると入れるラウンジのことですが、航空会社ラウンジとは全く別物と思った方がいいです。
クレジットカードラウンジではソフトドリンクはたいてい無料ですが、アルコールは全く置いていないか置いていたとしても最初の1杯だけ無料であとは有料、そして食べ物はありません。
私も上級会員じゃなかった時一度だけ入ったことがありますが、ソファも狭く搭乗口付近にいるのとあまり変わらないので、長居しようとは思いませんでした。すぐに出てしまったので写真もありません・・・。
上級会員じゃなくても航空会社ラウンジに入る方法
そんな航空会社ラウンジですが、実は会社によってはお金を払えばその日だけ入れる場合もあります。
お金を払う場合、事前予約が必須な場合やアプリから簡単にワンデーパスを購入できる場合など空港会社によって違いますが、上級会員が受けられるのと同じサービスを受けることができます。
当然、食べ物や飲み物が無制限になるので、少し高いですが私はとてもおすすめです。
主要な会社ごとの価格をまとめてみたのでご覧ください。
日本国内線 | 国際線 | |||
事前予約 | 当日 | 事前予約 | 当日 | |
ANA | 3100円 | - | 4000円 | 6000円 |
JAL | 3000円 | - | - | - |
ユナイテッド | - | - | $59 | $59 |
デルタ | - | - | - | - |
アメリカン | - | - | $59 | $59 |
ANAとJALの国内線は食べ物がなくて3000円なので、あまりお得感がないかもしれません。なお、JALの国際線はお金を払ってサクララウンジに入ることはできません。
デルタは、少し前までユナイテッドやアメリカンと同様$59でワンデーパスを買うことができたのですが、つい最近そのサービスをやめてしまったそうです。エアタヒチヌイでタヒチに行く時、お金を払えばデルタのラウンジ(スカイクラブ)を使うことができたのに、使えなくなってしまって非常に残念です。
まとめ:ラウンジがあるかないかで空港での時間の過ごし方は全然変わる
どんなサービスが好きかは人それぞれですが、ラウンジがあれば空港での時間の過ごし方は全く変わります。
私も、上級会員になるまでは特にラウンジなんて必要ありませんでしたが(というか存在も知りませんでしたが)、その存在を知ってしまってからはもうラウンジに行かないなんて考えられなくなりました。
今では自分が上級会員になっているアライアンス(ワンワールドとスターアライアンス)以外の飛行機で旅行する時は空港でどう過ごそうか毎回頭を抱えるくらいです。
ラウンジは、お金を払う以外にも人に贈ってもらったりマイルで入れる場合もあるので、上級会員でない方も試してみてはいかがでしょうか?
上級会員ってそもそも何?という人はこちらの記事をご覧ください。ANAの記事ですが、他の航空会社とだいたい似たサービスです。
でも、上級会員なんてお金をかけて何度も飛行機に乗らないとなれないんでしょ?という人にはこちら。