旅行が好きでよく飛行機に乗る皆さんは、オーバーブッキングという言葉を聞いたことがあるのではないかと思います。
オーバーブッキングによる座席不足が発生した時、席を譲るボランティアをすることでマイルをもらうことができるので、その方法の詳細を記載します。
飛行機はオーバーブッキングで満席になることがある
通常航空会社は、当日空港に来ないままキャンセルする人や直前でキャンセルする人がいることを見越して座席数より多めに予約を入れています。
これを「オーバーブッキング」と言いますが、もちろん予想に反して予約を入れていた全員が空港に来ることもあります。
そうすると当然乗れない人が出てきますよね。そんな時、航空会社は報酬を払うことで他の便に変更できる人を募集します。これを「フレックストラベラー制度」と言います。
満席の時、「1万円か7500マイルで席を譲ってくれませんか」とアナウンスしている
空港では絶えず何かしらのアナウンスが流れているので気付かなかった人も多いかもしれませんが、たまに「1万円か7500マイルで席を譲ってくれませんか」という趣旨のアナウンスをしていることがあります。
これこそ、オーバーブッキングが発生してしまったのでフレックストラベラーを募集するためのアナウンスです。
席を譲ることは「フレックストラベラー制度」という
フレックストラベラーに手を挙げると、フォームに記入して振替便の航空券がもらえます。
そして、手を挙げた人は席を譲るとマイルがもらえるのです(もちろん現金をもらうこともできますが、マイラーはマイルを選ぶことでしょう)。
ただし、手を挙げても当選するかどうかはすぐには決まりません。席が足りないかもしれないという予想はチェックイン状況などを見てある程度あらかじめ予想しますが、座席数より多い乗客がチェックインしても搭乗に間に合わなかったり空港に現れないという場合もあるので、直前まで本当に席が足りないかどうか確定しないのです。
このため少し待たされることもありますし、最悪当選しないこともあるのではないかと思いますが、手を挙げる場合は当たればラッキーくらいの気持ちで応募しましょう。
フレックストラベラーの詳細
さて、では席を譲ってもらえるマイルはどのくらいなのでしょうか?先ほど7500マイル(もしくは1万円)と書きましたが、状況によってはそれ以外の金額やマイルになる場合もあります。
席を譲ってもらえるマイル
フレックストラベラーに手を挙げた時にもらえる謝礼の金額やマイル数は、フライトの長さや発着地にかかわらずJALもANAも共通で以下のように決まっています。
- 当日振替の場合:7500マイルまたは1万円
- 翌日振替の場合:15000マイルまたは2万円+宿泊費・交通費
ただし、「発着地にかかわらず」というのは国内便の場合のみです。国際線については公式にはフレックストラベラー制度は存在しておらず、どうしてもオーバーブッキングで座席が足りなくなってしまった時に募集がかかることもありますが、そこまで一般的ではないようです。
国際線で非公式フレックストラベラーに手を挙げた人の話によると、国際線の場合もらえる金額やマイルはもっと多いそうです。
なお、当日の振替便の場合手を挙げる人はかなり多い時があるので、手を挙げたい人は早めにカウンターに行くといいでしょう。翌日振替となると手を挙げる人もぐっと少なくなります。
フレックストラベラーでマイルをもらうための手続き
フレックストラベラーは当日手を挙げればいいように思うかもしれませんが、ANAの場合マイルをもらうには事前の手続きが必要です。
いざとなった時に「フレックストラベラーになってもいいですよ」という意思表示を事前にしておくのです。これにはANAマイレージクラブ会員であることが必要で、事前に意思表示をすることで「AMCフレックスパートナー」というものになります。そして、当日フレックストラベラーに手を挙げると、現金か「AMCフレックスパートナー協力マイル」(7500マイルもしくは1500マイル)がもらえるということになります。
現金でもいいという場合は、事前の手続きは必要ないのではないかと思いますが、マイラーとしては是非マイルをもらいたいので、ANAマイレージクラブ会員の方はいざという時のため事前に登録しておくことをおすすめします。
JALについては特に事前手続きに関する記載はありませんが、マイレージバンク会員でないとマイルをもらうことはできないので、最低限会員である必要はあるのではないかと思います(それか、その場で会員登録ということもできるのでしょうか?)。
まとめ:当日振替ならさほど痛手でもないので、棚から7500マイルが降ってくると思えば超お得
翌日振替だとちょっと厳しいフレックストラベラーですが、当日であれば20〜30分後のフライトを割り当ててくれることもあるので、ちょっと到着時刻をおくらすだけで7500マイルももらえると考えれば非常にお得なのではないでしょうか。
もちろん、そんな場合手を挙げる人も多いので熾烈な戦いにはなりますが、いざとなった時事前手続きをしていないせいで7500マイルをもらいそびれたなんてことにならないように登録しておきたいですね。
当サイトでは他にもマイルの貯め方や効率的な使い方についての記事を多数書いていますのでご覧ください。