アメリカのLCC JetBlueはすでに機内無料Wi-fiを提供しており、デルタ航空は今後1〜2年の間に機内Wi-fiを無料にすることを最近アナウンスしましたが、最近ニュージーランド航空もそれに続いてWi-fiの無料化をアナウンスしました。
ニュージーランド航空は3ヶ月間機内無料Wi-fiの試験提供を実施していましたが、このたびWi-fi設備を搭載する全てのフライトで無料でWi-fiを提供することを発表しました。
近年、航空各社は座席指定や荷物の受託を続々と有料化する動きがありますが、つねにネットワークにつながった状態でいることについてはもはや妥協不可能な要素となっているようです。
日本の航空会社でも、ANAとJALが国内の対象便で無料の機内Wi-fiを提供しており、インターネット、メール、エンターテイメントなどを楽しむことができますが、国際線についてはまだ有料というのが現状です。
一方、今度無料Wi-fiを導入するニュージーランド航空やすでに導入済みの他の海外航空会社は、無料で使える路線を国内線のみに限定していないことが多く、Wi-fi対応の航空機でさえあれば国際線でも無料でWi-fiを使えるようです。
ニュージーランド航空ではすぐに全員が無料Wi-fiが使えるようになるわけではないようで、まずは新機材であるエアバスA320ネオとA321ネオのみで導入する方向ですが、今後1年をかけて古い機材にも導入を進めていく予定だとのことです。
Wi-fiを無料で提供すれば、会社の費用でWi-fiを使うビジネス旅行者からお金を取れなくなることになるので、有料から無料への方向転換はビジネス戦略の変革し意味します。無料化により、Wi-fiはこれまでのような収益源から他社との差別化のためのツールになりますが、今日の常時つながっていることへの需要を考えるとその戦略も有りなのかもしれませんね。
今後、どこの会社も無料Wi-fiを導入して差別化ができなくなった時再度有料化されるのか、また日本の航空会社は国際線でのWi-fiを無料化するのかどうか、各社の動向が注目されます。
【参考】海外メディアニュース記事(英語)
https://www.travelandleisure.com/travel-news/air-new-zealand-more-airlines-adding-free-wifi